つい先日、AGAスキンクリニックに発毛の相談をしに行った体験談を投稿したのですが、M字ハゲにフィナステリドは効果がない(効きづらい)理由をまとめるのを忘れていたので、今日の文字数稼ぎに書こうと思います。
フィナステリドがM字に効かない理由やその対策について、M字ハゲに悩んでいる方は、ぜひお読みください。
ハゲの軌跡に迫る、究極の発毛ドキュメンタリーサイトの主役を務める羽毛田 恵夢(43)です。
「はねげだ めぐむ」と読みます。(「ハゲた」ではありません!)
ハゲ治療の最前線に立ち、この身をもってエクソソーム薄毛治療に完全密着してハゲが発毛する奇跡を追求するため、様々な情報を吸収しながらこの記事を書いています。
M字ハゲにフィナステリドは効果がない理由
M字ハゲは多くの男性にとって、少なくとも私にとって深刻な悩みです。
M字ハゲを治療するために、フィナステリドという薬を服用している方もいらっしゃるでしょう。しかし、フィナステリドは万能ではありません。なぜなら、フィナステリドはM字ハゲに効果がない場合があるからです。
フィナステリドが効果を出さない条件とは
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬で、5αリダクターゼという酵素を阻害して、薄毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える効果があります。しかし、フィナステリドは万能ではなく、以下のような理由で効果が出ない場合があります。
- フィナステリドは5αリダクターゼのⅡ型のみを阻害しますが、M字ハゲには5αリダクターゼのⅠ型も関係している可能性があります。その場合、フィナステリドだけではDHTの生成を十分に抑えられないかもしれません。
- フィナステリドは毛周期を正常化する効果がありますが、すでに毛乳頭が壊れてしまった部分には発毛効果が期待できません。その場合、M字ハゲの生え際を元に戻すことは難しいかもしれません。
- フィナステリドは服用を開始してから半年~1年程度で効果が現れるとされています。その期間に耐えられずに服用を中断したり、不規則に服用したりすると、効果が出ないかもしれません。
このうち、不規則な服用が原因だとすると、他の部位の増毛もしない可能性が高いので、もしもあなたがM字以外のハゲを併発しているなら、M字ハゲにフィナステリドの効果がでない原因を絞り込むことができるでしょう。
クリニックに行くと処方セットをお勧めされる理由
話は逸れますが、自由診療のクリニックに行くと必ずと言っていいほどフィナステリド+αのセットをお勧めされますよね。
フィナステリド+αの処方セットをお勧めされる理由は、フィナステリドだけではAGAの原因の一部しか解消できないからです。
フィナステリドは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで、毛髪の成長期を延ばし、脱毛を防ぐ効果があります。
しかし、男性型脱毛症の原因は、DHT以外にも頭皮の血流不足や炎症などがAGAの進行に関係していると考えられているため、フィナステリドに加えて血流促進や炎症抑制などの作用を持つミノキシジルやビタミンB群などを併用することで、より効果的にAGAを治療することができることになっています。
正直なところセットなのに自分で買い揃えるよりもかなり割高な買い物になると思いますが、サプリメント以外は医療機関で処方してもらった方がなにかと安心だと思います。
私はどのみち飲みませんがね。
今日の発毛
このコーナーがこの記事の核なので今日の発毛状態を載せます。
やっぱりラインは変わってるようには見えないですね。でもここらへん↓密度が変わったかもしれないけど、それはそれで求めている結果とちょっと違うんだよなあ。
こちらは赤みが出ているので注入部位と思われます。そしてなんと!
間もなく毛が生まれそうです!これを今回の注射の成果とするのが良いかもしれないですね?
この記事で参考にした情報源
5α-Reductase type 1 and type 2 expression in the frontal and occipital scalp of men with androgenetic alopecia
この論文では、M字ハゲの前頭部と後頭部の皮膚生検を行い、5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型の発現量を測定した結果、前頭部ではⅠ型が有意に多く、後頭部ではⅡ型が有意に多いことが示されました。これは、M字ハゲには5αリダクターゼのⅠ型も関与していることを示唆しています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9284093/
Finasteride in the treatment of men with androgenetic alopecia. Finasteride Male Pattern Hair Loss Study Group
この論文では、フィナステリド1mgを1年間服用した男性のAGAの改善効果を評価した結果、全体的には有意な効果が認められたものの、生え際部分では効果が限定的であることが示されました。これは、フィナステリドは毛乳頭が壊れてしまった部分には発毛効果が期待できないことを示唆しています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9777765/
Long-term (5-year) multinational experience with finasteride 1 mg in the treatment of men with androgenetic alopecia
この論文では、フィナステリド1mgを5年間服用した男性のAGAの改善効果を評価した結果、最初の2年間で最大の効果が認められ、その後は維持されたものの、服用を中止すると効果が消失することが示されました。これは、フィナステリドは長期間服用する必要があり、服用を中断すると効果も消えてしまうことを示唆しています。
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